北インド南インド

 皆さんこんにちは。インド駐在員の中道です。7月からバンガロールにいるのですが、8月半ばより2週間はデリー地区に一時的に滞在しています。バンガロールといえばインド国内でも大変気候に恵まれた町として有名ですが、この時期はモンスーン時期のため夕立のような雨に見舞われることも多いです。しかしながら気温は大変過ごしやすく、女性ならば羽織ものがなければ肌寒さを感じるほどです。

 さて久々のデリー地区に戻り気づいた点は、雨による道路被害がひどいということです。グルガオン都市部でも多々雨により道路はガタガタでした。今回の工場地域へ行くことも多かったのですが、Bawal地区などは車のタイヤの半分は水に埋まるほどの水溜りもありました。

 気候の違いはもちろんですが、人の気質も違うように感じます。バンガロールはIT事業も盛んで欧米系の外国人も多く住んでいます。ノンベジの比率も高く、鳥や豚だけでなく、牛が安易に手に入ります。カトリックの教会やミッションスクールも多々見られます。英語を話せる率がデリーよりは確実に高く、おそらくローカルのキャブやオートでも英語が通じないことはほとんどないのではないでしょうか。

 先日PCの修理のために待っていた電気屋さんでも多くのスタッフがヒンディー語で話していました。みんな北の出身なのかときいたところ、そういうわけでもないそうで、カルナターカ州以外の出身も多いし、ヒンディー語は基本的にしゃべれるものだと答えられました。さすがにこれは本当ではないかもしれませんが、出身州の言葉、英語、ヒンディー語を自由に操れるトリリンガルが多いのは確実です。もうひとつの驚きは私の耳がヒンディー語かどうかの区別をしっかりできていたことでした。インドに来て半年、ヒアリング能力は確実にUPしているようです。

 さて、今回はインドの北と南のお話です。多くの企業が州をまたいで事業展開をしています。日本でも転勤はつきものですが、外国へ行くにも国内に行くにも比較的融通も利くことが多いでしょう。バンガロールは避暑地として有名なだけに喜んでと転勤してくる社員もいるそうです。ただチェンナイからデリーへ行きたがらない、またはデリーからチェンナイへの転勤を嫌がる比率は高いように感じます。ここには北と南の関係があります。

 実際にある企業様ではデリーで育てた人材をチェンナイに送ったところ、部下が言うことを聞かない、違う言語でコミュニケーションをとり、わざと上司にわからないような体制で仕事するということがあったそうです。逆にバンガロールからデリーに優秀な人材を人事部長として配置したところ、出身地であるバンガロールの文化や考えに基づくため、社内ではいろいろと不満が出てしまうことがあるそうです。例えば、バンガロールで使用していたカレンダーをそのまま導入したことでデリー出身の社員の望む祝日の確保ができておらず社員が不満な様子である等です。

 人の配置、各州の就業規則への配慮をしなければ従業員も不満が出てしまうことがあるのでインド国内展開を考える際は上記の点に注意しましょう。

以上

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