最近、インドに工場を構える日系企業、多くのインド人スタッフを抱えるJV企業などから、「内部通報制度」のご相談を多く頂きます。
本ブログでは、「内部通報制度」に関してご紹介させて頂きます。
「内部通報制度」とは、ほかに「ヘルプライン」、「ホットライン」、「コンプライアンス相談窓口」、「ホイッスル・ブローワー・プログラム」などの名称で呼ばれており、会社の損害に繋がる不正や不祥事などを滞留なく経営トップや監査委員会に報告するために、通常の報告経路の他に、会社の内部・外部に専用の通報窓口を設ける仕組みです。
組織において、報告や相談は一般的に直属の上司に対して行いますが、その上司が不正に関与している場合、部下にとってはその報告が非常に困難なものとなります。
そのような状況を防ぐためにも、不正の事実を知った者が報告・相談できる、独立した窓口が必要になります。
内部通報の仕組みを徹底することで、組織内外の問題が透明化し、深刻なトラブルや労働紛争等を未然に防ぐ事につながります。内部通報制度は不正の早期発見に最も効果的な手段です。また内部統制構築や内部監査と比較すると問題を未然に防ぐという観点から経済的合理性があると言えます。
今週は以上となります。ご拝読頂きありがとうございました。
Tokyo Consulting Firm Private Limited
東京コンサルティングファーム・ムンバイ拠点
東海林 舞(トウカイリン マイ)
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