~カルナタカ州の場合における休暇の規定~

労務

皆さま、こんにちは。

バンガロール支店マネージャーの坂本です。

 

今週は、「カルナタカ州の場合における休暇の規定」について話したいと思います。

 

《質問内容》

弊社の場合は、毎週土日、および年間18日間が休日となりますが(⇒約122日/年)、インドでこれは一般的でしょうか?

 

《回答》

一般的に、工場か工場以外の店舗施設かによって、年間の休暇の日数の定めが異なります。工場の場合は、年間約15日、店舗施設の場合は、年間約18日が一般的と言えるでしょう。ただし、店舗施設の場合も、従業員の数によって異なります。例えば、10人以下の従業員の会社(工場を除く。)の場合、国民の祝日(National Holidays)も含め、年間約10日~12日(日曜日を除く。)が一般的です。

 

店舗及び施設法(Shops and Establishment Act)は、各州政府によって施行され、店舗・施設に雇用される労働者の労働条件を規律する法律であり、休暇の規定も各州政府によって異なります。例えば、カルナタカ州の場合、法律で定められた1年間の休暇の付与日数は以下の通りとなります。

 

有給休暇(Annual Leave);18日/年間(1カ月に20日以上勤務につき1日)

病気休暇(Sick Leave):12日/年間(1カ月に30日以上勤務につき1日)

合計:30日/年間

 

多くの企業は、Casual leaveも定めていることが多いですが、カルナタカ州においては、法律上の義務ではございません。したがって、年間の休暇30日の合計数が変わらないよう有給休暇、病気休暇、臨時休暇の数を分けて会社のポリシーとしている企業も多いです。

 

例:

Annual Leave: 18日

Casual Leave:  6日

Sick Leave:    6日

合計:30日/年間

 

法律上は、一週間に一日(通常は、日曜日)を祝日とすることが義務付けられているため、土曜日を休みにするか出勤日にするかは、会社側の判断に委ねられます。

 

また、休日出勤した際には、代休を認める、若しくは、残業代を支払うかのいずれかになるかと思います。これも、会社の就業規則にポリシーと盛り込むことが望ましく、代休の取得は、2カ月以内が一般的です。

 

弊社では、会計・税務、人事労務、行政の対応まで幅広くサポートを行っております。

個別のご相談等ございましたら、お気軽にお問合せ下さい。

 

今週は、以上です。

 

東京コンサルティングファーム

坂本 佳代

 

 

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