こんにちは、インド(ムンバイ)駐在員の疋田です。
今回は、ムンバイの電力及び給水の状況についてお話したいと思います。
先月末、全インド29州のうち22州に及ぶ大規模停電が発生し、約6億人が影響を受けたと報じられました。当局は「インドで過去最悪の事態」としていますが、大規模停電ではなくとも、現在日系企業も多数進出しているニューデリー近郊のグルガオン地域では、短時間の停電が毎日発生しています。1回の停電時間としては1分に満たない短いものではありますが、それが1日に4~5回は発生します。グルガオン在住の日本人駐在員の情報によりますと、夜間も短時間の停電が頻発しているようです。
短時間であっても停電が発生することにより、電子機器、通信等のオフィス機能が一時停止することとなります。そのため、UPS(Uninterruptible Power Supply)を用いての対応等が必要となります。
また、ニューデリー近郊では、給水時間も限られており、給水時間中にその日に使用する水をタンクに貯めておく必要があります。グルガオンでは、日本人駐在員も多く居住している高層マンションが複数ありますが、そこでは、タンクから水を引き上げて使用することとなります。ところが、停電が発生すると水をくみ上げる装置が停止し、水がくみ上げられなくなるといった事態も発生しているようです。
このように、ニューデリー近郊では電力不足、水不足問題が企業の進出に際しても避けては通れない問題となっています。
一方、ムンバイでは、停電は滅多に発生しません。また、現在のところ水も常時給水されています。
ムンバイは地価が高騰しており、進出可能な土地も十分ではないため、特に製造業は新たに進出するのが難しい状況であると言われております。ただし、電力、水といった点では首都ニューデリーに比べても非常に恵まれた土地であります。
電気、水といったものは、オフィスのみならず、駐在員の生活にも直結するものであるため、これらが整備されているということは、非常に大きなメリットと言えます。
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