チェンナイでのアルコール類の話

こんにちは。
チェンナイ事務所の深野です。

先日社宅に新しくネット回線を引こうとしたところ、朝の10時半に来るように連絡したのですが、いつまでたっても来ない為(もう、こういうのも慣れましたが)、連絡をしたところ「ソーリー、サー!!」(これも何回聞いたことか。)
12時にやっと到着したのですが、外からケーブルを引き、社宅内に線を引き終わり、「じゃあ帰ります。違うやつが18時に来るから。」とのこと。
どういうことだと聞くと、俺の仕事はケーブルを引くだけだからワイヤレスとかそういう設定は出来ない。だからそういうのは違うやつが18時に来るからとのこと。
予想はしていましたが、その彼がやってきたのは結局22時でした。

「今日はいろいろあったから遅くなっちゃった(笑)」と笑う彼に対して嘲笑で返してやりつつ、いろいろ話していると「今日は疲れたからビールでも飲みたいね。」とのこと。何とまぁフランクなやつだと思いはしましたが、家にビールがあったため彼と飲むことになりました。
チェンナイ赴任者の方は御承知のようにチェンナイではアルコール類を得ることが他の州に比べて難しくなっており、また日本企業が飲食業においてチェンナイに進出が少ない理由の1つです。やはりアルコール類を扱った方が飲食としては儲かるわけですが、リカーライセンス取得が難しいのです。
また、インド独立前の酒類に対する物品税は州政府に課税権があったため、州によって対応や税率に格差があるようです。
彼から聞いた話では、植民地時代に酒税が重要なイギリス政府の財源になっていたため独立時に飲酒反対運動が起きたためアルコールに拒絶反応がある人も多いとのことです。
また、インドでは世界でも指折りの自動車事故発生件数の高い国です(以前は年間世界一の自動車事故発生を記録したこともあるようです)。そのため、タミル・ナドゥ州自体も飲酒の完全開放に消極的なのかもしれません。
が、最近の若い人たちには徐々にそういう意識も薄れ、あらゆる生活環境や慣習も変わりつつあるようです。彼曰く、俺ならどんな酒でも調達出来るから、いつでも連絡をくれとのことでした。幸い私はアルコールに弱く、毎日飲みたいというタイプでもないですが念のため連絡先を交換しておきました。
日本企業が今後あらゆる業種において進出するためにも、これまでのインドの歴史、宗教、価値観等、様々な要因を調査した上で進出を検討することが重要なことであると思います。また、そのような現地の生の声を、今後もこのブログで更新していければと思っています。

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