皆さん、こんにちは。
南インドマネージャーの猪飼です。
今週も皆様から寄せられたご質問についてお答えしてきます。
Q:インドで支店の設立を考えております。支店を設立する場合の注意点等をご教授ください。
A: インドでは、支店は駐在員事務所と同様に中央銀行が管轄しております。そのため、設立のためには、中央銀行から承認を得る必要がございます。現地法人の設立の場合、通常申請から3月程度で登記が完了致します。
しかし、支店の場合は半年以上の期間を要します。また、申請を行う前提として、5年間利益が計上されている事、純資産の額が、10万ドル以上であること、という要件がございます。
事業内容についても限定列挙されており、製造加工は、支店では行うことはできません。また、税率についても現地法人の場合と比較して、10%程度高くなっております。さらに、支店でコンプライアンス違反等があれば、本店まで責任追及されることになります。
ここで、支店設立のメリットを一点あげるとすれば、支店で赤字が計上されている場合、本店の利益と相殺できるため、税務上のメリットを享受することが可能となります。
以上の事から、インドで支店を設立するメリットは、あまりございません。よって、インドでの支店設立は、進出形態としては、あまりお勧めできるものではございません。
東京コンサルティングファーム
猪飼 太志
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南インドマネージャー(チェンナイ、バンガロール)
猪飼 太志(いかい ふとし)
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