管理会計②

会計

皆さん、こんにちは。チェンナイオフィスの渡部です。

さて前回に引き続き今回も管理会計に焦点を当ててみたいと思います。最近、原価管理のために工場に原価計算を導入したけれど、実際に役に立っているのかわからない、という経営者のお話もよく聞きます。

原価計算を導入しただけでは、原価管理はうまくはいきません。なぜなら、確かに原価計算には原価計算制度上の主たる目的は、①原価管理目的②利益管理目的③財務諸表作成目的の3つです。しかし、原価計算自体を導入すれば3つ全て達成できると考えてしまう経営者もいますし、また実際には自然と③の要件のみを想定して運用されてしまっているケースが多いのです。そのため、原価管理や価格計算目的の要件を満たしていないため、実際に役に立っているかは不明であると思う経営者が多いのです。

財務諸表作成目的は、実際原価と全部原価を要件としています。しかし、原価管理目的及び利益管理目的では、例えばその原価に含まれる固定費の取り扱い方が相違する点があり、また他の視点から原価をみる指標(例えば標準原価)も重要な要件となります。

目的を達成するためには、あくまでも前提を理解し要件を満たすことが重要なポイントとなります。

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