インド・グルガオン駐在員の豊田です。
今回は、前回に引き続きABC原価計算についてお話ししたいと思います。
前回は、ABCとABMとについてお話ししました。ABCとABMとの本質的な相違は、ABCが製品原価算定中心で測定の視点にたつ技法に対して、ABMではプロセス改善の視点を求めている点にあります。つまり、ABCは企業に生じている諸活動について「真の原因は何か」を探し出すツールであるのに対して、ABMは「真の原因と現実の結果との因果関係を導き出し、改善策を講じる」ためのツールであるということです。
ABCで測定された活動コストを付加価値業務と非付加価値業務とに当てはめ、いかにして非付加価値業務を絞り込み、経営資源を付加価値業務へ集中できるのか如何で企業業績に大きな影響が出てきます。
このように、ABC及びABMを効果的に用いることで、企業活動のPDCAを効率よく回転させひいては企業価値向上に資することができます。
Tokyo Consulting Firm (India)
グルガオン駐在員
豊田 英孝