皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。
さて、今回は「目標管理」についてお話しします。
多くの企業では、目標の設定と一口に言いますが、ドラッカーは、その考え方の難しさを説いています。
「目標設定の難しさについてはいかなる目標が必要かを決定することにあるのではない。いかに目標を設定すべきかを決定することにある。」
一度目標を決めてしまうと、その目標しか目に入らなくなってしまうケースが多くの企業でみられます。
目標の項目の達成のみが目的化してしまう、営業の目標に訪問件数をあげると、営業活動において訪問件数が全てとなってしまうということは、全ての 企業にとって大きな危険であると言えるでしょう。
また、売上目標は、至上主義となってしまう危険をはらみ、また、いかに利益率を上げるかが最終目的となっている企業もあります。
このような組織文化は、組織を蝕んていきます。
営業活動は、本来、お客様に喜んでもらう活動でなくてはなりません。
企業の本質は、お客様が進んで支払う金額でモノやサービスを提供することにあり、目標設定もこの目的から組み立てなければらならいでしょう。
そして、その目標の達成が組織の目的にどのように影響するかまでを目標としなければならない、とドラッカーは述べています。
また、ドラッカーの言葉を借りれば、この組織の目的から展開されていない形式的な目標の設定では、「単に意図を表明する程度のことにとどまらざる をえない」ということになります。
澤柳 匠