こんにちは。
東京コンサルティングファーム・ブラジルの田村彩紀です。
今回は、ブラジルの地域・業種別の最低賃金についてお伝えいたします。
2019年の最低賃金については、998,00 BRLということをご存じの方も多いのではないかと思います。
実は、ブラジルの最低賃金には地域・そして業種別に定められております。
今回は2019年のサンパウロ州、リオデジャネイロ州を例に取り上げたいと思います。
新年にその年の最低賃金が発表され、下記がブラジルの政府による正式なアナウンスとなります。
サンパウロに関しましては、その後、2019年3月18日にサンパウロ州における最低賃金のアナウンスがされております。
https://www.al.sp.gov.br/repositorio/legislacao/lei/2019/lei-16953-18.03.2019.html
サンパウロの場合は、州の最低賃金がさらに2つに分かれております。
I – R$ 1.163,55
II – R$ 1.183,33
この違いは、どういった業種かによって、どの最低賃金が当てはまるかが変わっていきます。
I – R$ 1.163,55のカテゴリーには、家政婦や、漁師、清掃員、商業のサービス労働者や従業員、美容師や販売員、画家や引っ越し業者など、多くの業種が該当いたします。一方、II – R$ 1.183,33
のカテゴリーは、ラジオやテレビ局のオペレーターや衛生保健サービス業、などが当てはまります。
上記のURLに詳細にどういった業種が各カテゴリーに該当するのか詳しく記載がございます。
次にリオデジャネイロ州ですが、こちらは、6つのカテゴリーに分かれております。
http://www.normaslegais.com.br/legislacao/leirj-8315-2019.htm
I – R$ 1.238,11
II – R$ 1.283,73
III – R$ 1.375,01
IV – R$ 1.665,93
V – R$ 2.512,59
VI – R$ 3.158,96
こちらもサンパウロ州と同様に細かくどの業種がどこのカテゴリーに当てはまるのか、記載がされております。
簡単にいくつか業種をピックアップしたものを記載いたします。
I – R$ 1.238,11 → オフィスアシスタント、農業、林業労働者
II – R$ 1.283,73 → 美容師、郵便配達員、建設労働者
III – R$ 1.375,01 →電話オペレーター、物流事業のアシスタント、農場管理者
IV – R$ 1.665,93 → 専門職(医療、会計、社会教育など)の技術者
V – R$ 2.512,59 → 救急車の運転手、放射線技師
VI – R$ 3.158,96 → 弁護士、会計士、生物学者、社会学者
ごく一部ではありますが、多様な業種が記載されております。
こうしてみると、最低賃金1つとっても、リオデジャネイロ州では、一番下と上のカテゴリーを比較した場合、倍以上の差があります。
ここからも、ブラジルの格差がうかがえます。
ご関心のある方はぜひ、ほかの州についても調べてみるとまた違いがあり興味深いと思います。
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株式会社東京コンサルティングファーム・ブラジル拠点
田村彩紀
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