こんにちは。 東京コンサルティングファーム ブラジル駐在員の金内です。
今週はブラジル労務について記載いたします。
以前紹介した就業規則およびHRポリシーですが、今後数回にわたって実際の中身とポイントをまとめていきたいと思います。本ブログでは、包括的な理解のため、HRポリシーをベースに項目を設定していますが、労働法に直接関係した項目を含むため、就業規則の範囲もカバーするものとしています。
まず初回は、「規定の目的」です。(OBJECTIVO DO POLÍTICA de RH / OBJECTIVE OF HR POLICY)
殆どの規定に共通することですが、一般的な従業員は、通常時において企業側が考えるほど規定について興味がありません。退職する際や会社側に何かを求める際に興味をもって確認する程度でしょう。HRポリシーを戦略ツールとして使用する場合、これでは困ります。より頻繁に目を通されるべきであり、また、状況に応じて加筆・修正を加えていくべきものです。就業規則、HRポリシーを作成する際は、必ず「目的」を明確にしましょう。会社がどのような意図で当該規定を作成したか、この規定をもって何を実現しようとしているのかという点を明確にすることによって、従業員に会社の姿勢を示し、規定自体に意義を持たせることで、全社員の共通認識として、重要な規定であるという認識を持たせることが必要です。
以上
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