ブラジル就業規則(HRポリシー)の要点⑫

労務

こんにちは。東京コンサルティングファーム ブラジル駐在員の金内です。

今週はブラジル労務について記載いたします。

 

前回に引き続き、就業規則、HRポリシーについて記載します。

今回は、服装(身だしなみ)規程:POLITICAS DE UNIFORME E VESTIMENTAS (APRESENTAÇÃO PESSOAL) / UNIFORM AND CLOTHING POLICIES (PERSONAL PRESENTATION) です。

服装については、通常は細かく定義するのではなく、「業務に相応しい恰好」とするのが一般的ですが、業務に相応しい恰好の考え方は、国や文化が違えば相当違うものです。また、ブラジルは多民族国家であり、宗教も多様化していますので、服装について細かく制限をするということは、少々現実的ではないのかもしれません。しかし、業務上、管理上、もしくは安全上の観点から、身に着けるべきものはしっかりと規定に盛り込むべきでしょう。例えば、社員バッジの着用や社員カードの携帯や、安全靴やヘルメットの着用などがあります。ブラジルでの安全規定として、Equipamento de Proteção Individual (EPI)、Equipamentos de Proteção Coletiva (EPC)というものがあります。これは、ブラジル政府が規定する安全基準を会社が守ることを目的としており、特に工場を有する企業などが工場内労働に対して細かく規定するものです。例えば、工場内にラインを引き、機械の近くにはオペレーションを行う人間以外は近寄らないようにする、作業着・安全靴・ヘルメット・ゴーグルなどの着用を正しく行っていない人間の工場内生産設備エリアへの立ち入りを禁止するなど。また、仮に服装規定およびEPI、EPCの規定に従業員が従わなかった場合、就業規則やHRポリシーにおいて罰則規定を設けることが可能です。

 

 

以上

 

 

 

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