どんな情報が必要?- ブラジルでの駐在員の個人所得税確定申告編 –

税務

こんにちは。
10月も終わりに差し掛かり、2020年も残すところあと2か月となりました。

税制改革によっては変更する恐れがありますが、例年、個人所得税の確定申告は4月末とされております。

“まだ半年先が期限”と思うと準備を先延ばしにし、気づいたら期限が迫っていて急いで取り組まなければならない状況となってしまいますので、一度ここでブラジルにおいて個人所得税の確定申告を行う際に、どんな情報が必要か、整理をしておきましょう。

 

はじめに、以前も弊社のブログにてブラジルでの個人所得税の確定申告に関する記事を書かせていただいております。
今回は必要書類に関する事項を中心にお話する為、基本情報は下記の2つのブログ記事をご確認いただけると幸いです。

 

それでは早速本題の必要書類についてお話をいたします。

 

上記のブログを読んでいただいた方、すでに個人所得税の確定申告について知見のある方はご存じではあるかと思いますが、ブラジルでは全世界所得で確定申告を行います。
そのため、ブラジル国内だけではなく、日本などブラジル国外で受領した所得の申請も必要となります。

  1. CPF番号(納税者番号)
  2. 生年月日
  3. 居住地
  4. 国内外それぞれの給与情報
  5. ブラジル国内で受領している所得の個人所得税の申告書
  6. 銀行より出力する個人口座における収支レポート(葡語: Informe de Rendimentos do(s) Banco(s))
  7. 所属する会社の収益レポート(葡語: Informe de Rendimentos da(s) Empresa(s))
  8. 給与以外の所得とみなされる情報、ならびにその証明書
  9. 控除可能な費用の証明書(原則英語)

 

集める際の注意点といたしまして、2つご記載をいたします。

1つ目は、6番目の個人口座の収支レポートの情報についてです。
こちらは、多くの場合、銀行の担当者に伝えると情報を入手できます。場合によっては、ネットバンキングのウェブページ上でできることもございます。

2つ目は、必要書類の言語についてです。ポルトガル語で記載されていることが一番望ましいですが、特に日本で発行される書類は、言語をポルトガル語で用意するのは難しいかと思います。
そのため、まずは、日本語にて書類の原本、そして英語、もしくはポルトガル語で簡単に訳した書類を用意するかたちで対応いただけたらと思います。

 

主な必要情報は下記となります。
なお、こちらはあくまでも多くの方に当てはまるケースとなること、また昨年度までのルールをベースにしたものとなりますので、追加での必要情報が出てくる可能性がございます。

 

弊社では、個人所得税の確定申告のお手続きのサポートや、アドバイザリーというかたちで必要情報の第三者チェックを行うことも可能でございます。
今回の税制改革の内容を踏まえてどのように影響があるかまずは、下記のお問い合わせフォームより、お気軽にご相談いただけると幸いです。

引き続き皆さまにとって有益な情報を発信してまいります。
お読みくださりありがとうございます。


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株式会社東京コンサルティングファーム・ブラジル拠点
田村彩紀

 

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