ブラジル 損金不算入費用

税務

こんにちは。
今週はブラジルにおける損金不算入費用についてお伝えいたします。

はじめに、“損金不算入”とは何か、ということを簡単にご説明いたします。

 

まず、税金を計算するにあたり、その企業がどのくらいの売上、費用、利益が出ているのかを計算する必要があります。
この際に注意点として、会計的な考えと税務的な考えの2種類があるということです。


<会計的な考え> 

収益(売上)  -  費用(経費)  =  利益  (赤字は損失)

 

<税務的な考え>

  益金          -  損金          =  所得  (赤字は欠損)


似たような性質を持つものの2種類あるということは、

  • 益金参入:収益と計上されないが、益金と計上する。
  • 益金不算入:収益と計上されるが、益金と計上されない。
  • 損金算入:費用と計上されないが、損金と計上される。
  • 損金不算入:費用と計上されるが、損金と計上されない。

 

今回は④の損金不算入(葡語:Não Dedutíveis)について詳しく話していきたいと思います。

ブラジルでのビジネスにおいて多くの企業を悩ますのは、やはり税金面でしょう。
ですので、「あれ、払う税金が思っていたよりも多いな。。」とならないよう会計上は費用と計上されるもので、税務上損金として計上されない、損金不算入費用を把握していくことは重要と言えます。

 

下記、一部ではありますが実際にどんな費用が損金と計上されないか(損金不算入となるか)を簡単に記載しております。

  • 贈答品やプレゼント費用
  • 寄付 (ただし一部の寄付は対象外)

 

対象外となる寄付の例として、営利目的でない教育研究機関への寄付
(ただし、損金と認められるのは営業利益の1.5%の金額まで)

  • パートナー、株主、管理者・業務遂行者の食事に伴う費用。

 

ただし、企業がすべの従業員に平等に提供した場合は、損金として認められる。

  • 製品やサービスの生産、販売に本質的に関連しない不動産のリースおよび賃貸料

 

参照した原文:
http://sijut2.receita.fazenda.gov.br/sijut2consulta/link.action?&visao=anotado&idAto=13034

原則、企業として本来負担するべきでない費用については損金不算入となるケースがございます。
この費用については、どのように扱われるのか不明な点がございましたら、ご遠慮なくお問い合わせくださいませ。

 

引き続き皆さまにとって有益な情報を発信してまいります。
お読みくださりありがとうございます。


Wiki-Investment 

~ 『海外投資の赤本シリーズ』、待望のデータベース化! ~ 

海外進出の対応国数30か国 ビジネスサポート企業数550社以上!!
新興国を中心に海外ビジネス情報(会計、税務、労務、基礎知識、設立、M&Aなど)をまとめたデータベース!

各国のビジネス基礎情報に加え、最新の法改正やアップデートについて、逐一更新しております!
以下、URLより無料会員登録(24時間お試し)も可能ですので、ぜひご覧ください!
URL:https://www.wiki-investment.jp


株式会社東京コンサルティングファーム・ブラジル拠点
田村彩紀

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても、情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Pte. Ltd.)は一切の責任を負いません。ご了承ください。

関連記事

ページ上部へ戻る