外国人の強制社会保険加入について②

労務

 

皆さん、こんにちは。
ベトナム、ハノイの黒木でございます。

前回に引き続き、外国人の強制社会保険加入についてご紹介いたします
今回は保険率と計算についてです。

 

1,強制社会保険の負担比率

項目 内容 雇用者負担 被雇用者負担
社会保険 疾病給付金 3%(2018年12月以降) 8%(2022年1月以降)
妊娠出産給付金
労働災害・職業病給付金 0.5%(2018年12月以降)
退職年金 14%(2022年1月以降)
遺族給付金
合計(2018年12月以降) 3.5% 0%
合計(2022年1月以降) 17.5% 8%

 

上記、負担者と負担比率、適用開始時期について、図にまとめています。
2022年1月からは会社負担17.5%、従業員負担8%とベトナム人と同じ比率になります。

 

2,社会保険納付額の計算について
社会保険納付額は、所得(基本給に賞与や食事手当等の職務・役職に関連しない手当を除く各種手当)に基づき計算されますが、公務員の最低賃金の20倍が上限額として定められています(社会保険法58/2014/QH13第89条3項)。
現在の公務員の最低賃金は1,390,000VNDであるため、その20倍の27,800,000VNDが上限となり、2018年12月1日より、雇用者負担3.5%のため973,000VNDが納付額の上限となります。
※公務員の最低賃金は年に1回10万VND程度上がっており、今後も上がっていくと思われます。

2018年12月1日より雇用者負担3.5%が施行となっておりますが、保険当局も施行細則の公布を待っている状況であり、今後の細則や運用に注意が必要です。

 

弊社では、会計、税務、法務、人事労務等様々な領域から、進出・運用のサポートをしております。
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東京コンサルティングファーム
ベトナム ハノイ

黒木 優志


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