ベトナムの最大都市、商都ホーチミン

今回はベトナム最大都市であるホーチミンについて述べたいと思います。ホーチミン市はベトナム最大の都市であり、人口は約740万人です(愛知県全体の人口に匹敵)。ベトナムの東南部に位置し、195県から成り立っており、面積は東京都より若干小さいです(2,095平方km)。旧名はサイゴンであり、ベトナム戦争の南ベトナム陥落時に国民的英雄であるホー・チ・ミン氏の名前に因んで現政府に変更されました。現在でも多くの市民がサイゴンという言葉を使用していますし、ホテルやビルにサイゴンがつく建物は多数存在します。

政治の中心であるハノイに対し、ホーチミンは、経済の中心であり、ベトナムの商都となります。多くの外資系企業がホーチミンに本社を構え、多くの外資系の小売・飲食・ホテルの進出もホーチミンから始まります。

ハノイとホーチミンの経済規模を数字で見ていくと、ハノイを中心とする北部がベトナム全体のGDPの約30%を占めるのに対して、ホーチミンを中心とする南部では、50%を超えます。さらに工業生産高でみてみるとホーチミンを中心とする南部で全体の6割以上を占めています。また、世界からベトナムへの投資を見てみても、ベトナム全体の投資の半分がホーチミンを中心とする南部に集中しているのに対して、ハノイを中心とする北部では20%強に留まります。

今まで多くの外資企業は、ベトナムを製造拠点として見ていましたが、現在は、小売店、飲食店、サービス業などの国内マーケットとしての進出に注目しています。特にホーチミンは一人当たりのGDPが3,000ドルに達したこともあり、マーケットとして、大きな魅力があります。2013年に入り、スターバックスが初めて、ホーチミンでオープンし、マクドナルドやセブンイレブンも進出準備中と聞きます。また、新空港、新港湾、地下鉄、ビンズン省の副都心計画など、国を挙げたインフラ整備が目白押しであり、ホーチミンの更なる発展が期待されます。

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