東京コンサルティングファームフィリピン・セブ支店長の日比野です。今回からはフィリピンのビザについて触れていきます。
タイトルは「フィリピンの商用ビザ」ですが、実はフィリピンでは他国のように短期の商用目的での滞在に、特別な商用ビザや労働ビザを取得する必要はありません。通常、短期滞在で、給与がフィリピン法人から支払われなければ、入国時に与えられる30日間の滞在許可で問題ありません。つまり出国前に日本側で行う手続きはありません。
もし30日以上の出張になる場合には、観光ビザ(9a)を申請します。このビザは有効期限が切れる前に更新することができ、最大3年間の更新が出来ますが、一度フィリピンから国外に出ると更新された観光ビザは抹消され、次回の入国では再度入国時の滞在許可が与えられます。
当然、観光ビザは就労目的の滞在許可ではありませんので、フィリピンの会社と雇用関係を結び給与を支給する場合には労働ビザ(9g)やその他のビザを取得する必要があります。いずれの場合にしても、60日以上フィリピンに滞在する場合には、別途ACRカードの取得が義務付けられています。
株式会社東京コンサルティングファーム
フィリピン支社 セブ支店 日比野和樹