【フィリピン支店徹底解説④】SECへの預託金、購入後どうなる?

法務

皆さんこんにちは。
東京コンサルティングファーム、フィリピン・セブ支店の上原です。

本日は、フィリピン支店のコンプライアンスである、SECへの有価証券預託手続きについて、購入した有価証券はどうなるのかについて説明していきたいと思います。

※原文が気になる方はこちらから
SEC MEMORANDUM CIRCULAR NO. _17_ Series of 2019
http://www.sec.gov.ph/public-information-2/sec-issuances/securities-and-exchange-commission-memorandum-circulars/by-year/

 

<配当や利息はもらえるの?>

SECに預託しているとはいえ、購入した有価証券はもちろんその支店の資産です。

よって、当該資産がもたらすインカムゲインは当然その支店に帰属します。
(株式であれば配当金、債券であれば利息。)

こちらはSEC MEMORANDUM CIRCULAR NO. _17_ Series of 2019のSection10においても明記されております。

 

しかし、当然ながら有価証券はその市場価格が目減りするといったリスクもあります。
そういった際にSECは当然ながら元本の保証はしておりません。

従って、比較的変動リスクの少ない有価証券を購入するのがベターと言えます。

 

<預託した有価証券はいつ返ってくる?>

こちらについては、SEC MEMORANDUM CIRCULAR NO. _17_ Series of 2019のSection11において、当該支店がフィリピンでの事業から撤退する場合において返還されると明記がございます。

または、購入した有価証券に満期が訪れれば一度返還がされます。

 

さて、ここまでフィリピンにおいて外国企業の支店を設立する際のコンプライアンスやそれに伴う手続等紹介して参りました。
次回はいよいよ支店シリーズの最後、コンプライアンスに順守しなかった場合のペナルティについて紹介したいと思います。

今週は以上です。
本ブログがフィリピンでご活躍される経営者の皆様、および今後進出をお考えの皆様の一助となれば幸いでございます。
来週もどうぞよろしくお願い致します。


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