マレーシアにおけるハラルビジネスについて 3

投資環境・経済

皆様こんにちは。Tokyo Consulting Firm Sdn. Bhd.の谷口です。

前回に引き続き、マレーシアにおけるハラルビジネスについてご紹介致します。

今回は、ハラル制度の国際性、及びマレーシアでハラル認証を得るメリットに関してご紹介いたします。

現在、世界のイスラム国は何らかの形でハラル制度を有しています。

しかし、イスラム教の学派の違い、各国の社会や習慣の違いから、

ハラルに対する考え方、ハラル規格の内容は国により差異があります。

ハラル制度の内容は国によって少なからず異なりますが、

イスラム法という基盤があるため、基本的な部分では共通性があります。

このため、現在イスラム国全土においてハラル規格の国際統一の動きがあり、

57カ国が加盟するイスラム諸国会議(OIC : Organization of the Islamic Conference)において、世界標準規格(OIC Global Halal Standard)の検討がなされております。

では、その中で、マレーシアでハラル認証を取るメリットは、

どのようなものがあるのでしょうか。

まず、一番のメリットは、

マレーシアのハラル認証は世界で受け入れられていることです。

マレーシアのハラル規格は、世界でトップクラスの厳しさであり、

マレーシアのハラル認証を受けた製品は、他のイスラム国で拒否されることはないからです。

また、このほかにもマレーシア側では下記のメリットを挙げられております。(下記の「唯一の」という用語はマレーシア側の説明によります。)

・マレーシアのハラル制度は、政府が認証に直接関与している「唯一の」国であること。

・マレーシアはハラル規格を明文化している「唯一の」国であること。

・ハラル規格の世界標準化の議論では、マレーシアの規格がたたき台となっていること。

・マレーシアのハラル認証は国際化しており、JAKIM が認めている団体は 47 団体(36カ国)あり、これらの認証書はマレーシアで通用すること。(ただし肉製品については、マレーシアの獣医局の許可が必要となります。)

以上、ハラル認証の国際性とマレーシアでハラル認証を受けるメリットのご紹介となります。

ご不明な点が御座いましたら、ご連絡頂ければ幸甚に存じます。

また、次回より新しいトピックをご紹介させて頂ければと存じます。

どうぞよろしくお願い致します。

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