マレーシアにおけるハラルビジネスについて

投資環境・経済

皆様こんにちは。Tokyo Consulting Firm Sdn. Bhd.の谷口です。

今回より、マレーシアにおけるハラルビジネスについてご紹介致します。

まず、ハラル(Halal)制度とは、

イスラム教義にしたがった食品等の規格の管理とその振興を図る制度です。

具体的には、イスラム教の禁ずる豚肉やアルコール等を含まない安全な食品等の規格を定め、原材料、製造工程、製品品質を審査し、適合製品を認証し、これに表示をさせるものです。

本制度は宗教を背景としているため、日本のようにイスラム教になじみの少ない国では、

やや違和感を持って受けとられますが、イスラム教徒が安心して購入できる食品等の規格に関する制度であると考えると理解しやすいかと思います。

このハラル規格を取得することは基本的には任意とされており、

規格を取得していない非ハラルの製品を生産、陳列、販売することは可能です。

しかし、人口の約65%がイスラム教を信じるマレー系民族で構成されているため、

もし取得しなかった場合にはマレーシア市場の約65%に進出できないことを意味します。

ハラルが特に強く関わってくる食品や化粧品、衣類等の業界に進出する際には、

このハラル規格の取得が企業の将来に大きく関わってくるものと考えられます。

では、具体的にハラル規格の内容はどうなっているのか、どのような審査を経て、ハラル認証を得ることができるのか。

こちらについて、次回以降にご説明させて頂ければと存じます。

どうぞよろしくお願いいたします。

関連記事

マレーシアの投資優遇措置について

マレーシア 出入国管理法 1

ページ上部へ戻る