社内見学から見える組織の実態

 皆さんこんにちは。インド駐在員の中道です。本日は社内見学についてです。
 先日とある企業の社内見学をさせていただいた際、 社内が整理整頓されておりとても驚きました。そちらの企業様ではラベルやバーコード、番号などでかなり細かく倉庫の保管場所も決められており、仕事に使う細かいパーツも引き出しに整理整頓するなど、5Sに対する配慮が多々見られました。またコンピューターマニュアルで社員の組み立てを行っていました。このマニュアルが順番どおりに進めるよう徹底されており、部署内で欠員が出ても誰でもできる仕組みになっているそうです。他国では機械が全て行う作業らしいのですが、インドでは人の手によって行っているそうです。
 稼動前からこうした土台は整え、現在も継続しておこなっているということでした。日本でもなかなかここまで整理整頓した現場は見たことがなくインドでそれを実現していらして大変驚きました。
ひとつ言えることは土台を整えればインド人は必ず行うということです。マニュアルや製品番号の整理の仕方など、気をつけるポイントさえしっかり教えればそのルールをわざわざ破ることはしません。もちろんだんだんと形骸化しないように、注意や教育は必要です。
 インド人のモチベーションはキャリアと給与アップというのは知られていますが、人間関係や働く場所、仕事の意義を感じてもらえばもっと職場は変わるでしょう。例えば1分を遅刻という厳しい規律を設けてもその人たちの働くことは稼ぐことという気持ちが抜けなければ前回お話したように遅刻とわかった瞬間Uターンして帰宅したり、1分でも残業した場合に残業代を要求してくるような間違いが生まれます。
 取引先や顧客が社内見学を要求するのはなぜか。逆に今回の企業様が社内見学をぜひとすすめてくださったのはなぜか。部屋の乱れは心の乱れとよく言いますが、社内見学で人と現場を見ればやはり組織の実態も一目瞭然ですね。特に人は挨拶ができるか、まじめにやってるか、消耗品はどうしているか等いつもと変わらない姿勢が目立ちます。部屋は急いで片付けることで十分対応ができますが、人の教育は付け焼刃では難しいものですね。いつ見せても恥ずかしくない人と組織作りはメーカーならば必須のようです。社内見学は今後さまざまな企業のブランドアピールに役立つでしょう。
 
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