皆さんこんにちは。グルガオンオフィスの中道です。インドに来て間もない中、初めてのインドのストライキ時期を迎えました。
ストライキ前日「明日はストライキらしいけれど、大丈夫か」とインド人スタッフに訊いてみましたが、最初は意識していなかったのか、「明日はストライキだったかな?」と逆に質問されました。なるほど弊社の社員はまったく興味がない様子です。
当日の朝、通勤に支障が出ないか色々と心配でしたが、みんな何もなかったように予定通り出勤して予定通り働きました。言われてみれば、デリーではオート(トゥクトゥクのような3輪バイク)が走っていないということくらいでした。
昼休みになり、ノイダでは暴動が起きてると緊張感のない顔で報告されましたが、日系企業も沢山ある地区のため、心が落ち着かない日でした。
首都ニューデリーでは8つのメーカーがスト参加者の襲撃を受けています。最も被害が大きかったのは産業地区にある縫製工場でスト参加者が放火した25台の乗用車が炎上するなど激しい暴動が起きました。また、ノイダでは約400人が投石し工場を襲撃、破壊行為に参加した罪で逮捕された人の数は100人を越える結果となりました。自動車・二輪車メーカーや部品メーカー、地場銀行最大手の国営インドステイト銀行(SBI)を含む国営銀行の支店数千カ所が営業を中止するなどの事態となりました。結果としてストライキによる損害はインドの1日の経済活動の50%に及ぶ2600億ルピー(47億ドル)と言われています。
近年、日本はその実直な国民性と労働組合制度の確立からストライキやデモは極めて少ないと言えます。インドでもこのようなストライキを減らしていかなければインド経済の発展にはつながりません。メーカーにとってはストライキ問題をいかに抑えるかがインドビジネスの鍵となります。社内の労働組合を機能化させ、同時に社員教育を徹底していけば、ストライキ問題の緩和化につながっていくことでしょう。
以上
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