~買掛金の相殺について〜

会計

 

皆さん、こんにちは。

デリー駐在員の武田です。

 

【質問】
弊社は、日本からの輸入にてビジネスを行なっております。通常日本から輸入をし、その製品をインドで加工してビジネスを行なっています。昨年、日本から輸入した機械を顧客に販売しましたが、インド側での作業にミスがあり、日本への買掛金が残ってしまいました。この買掛金の処理の方法についてアドバイスをお願いします。

 

【回答】
買掛金の処理の方法には以下の3パターンが考えられます。

1.買掛金の精算
インド準備銀行に対し、買掛金の精算手続きを申し立てる事が可能です。
こちらはAD銀行(資本金を送金した銀行)を通じて申請する事が可能です。
メリットとしては、3つの方法の中で最も本社の負担が少ない事ですが、
デメリットと致しまして、こちらの申請に対して、全ての買掛金の精算が認められるか
分からない点となります。

 

2.ECBローン(親子ローン)
日本への資金を返済する為に親子ローンを取るという方法もございます。
こちらもAD銀行(資本金を送金した銀行)を通じてインド準備銀行に対し、申請する必要がございます。
メリットと致しましては、買掛金の精算より、比較的申請が通り易いであろうとの事
デメリットと致しましては、あくまでローンですので、返済が必要という点と
毎月AD銀行を通じて資金の使用の詳細について届出をする必要があるという事です。

 

3.増資
資本金を増資する事も可能です。
こちらもAD銀行(資本金を送金した銀行)を通じてインド準備銀行に対し、申請する必要がございます。
メリットと致しましては、買掛金の精算より、比較的申請が通り易いであろうとの事
デメリットと致しましては、資本金が5000万INRを超える場合会社秘書役(CS)の雇用の必要があるという点でございます。

ご参考に頂ければ幸いです。

 

 

Tokyo Consulting Firm Private Limited
デリーマネージャー
武田 麻利奈(たけだ まりな)

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