こんにちは、
インド・バンガロール駐在員の山本です。
前回の続きで、資金調達についてお話をしたいと思います。
インドの子会社の資金の調達方法として、大きく4つの方法があります。
1、資本株式の発行
2、優先株式の発行
3、海外からの外貨借入れ
4、インド国内での現地借入れ
本日は、4、インド国内での現地借入についてお話したいと思います。
インド国内の銀行から借入れを行うことも可能です。
外国直接投資規制(FDI)や外貨借入れ(EBC)のような規制に服することはありません。ただ、インド国内の銀行から借入れをする場合、急激な発展によるインフレが要因となり、金利が高くなっており、デメリットがあります。
日本と同様で、担保が必要になります。その時、会社の資産に対して担保権を設定することがあります。方法としては、特定の資産に対して抵当権を設定する方法と一定の範囲の財産に対して包括的に担保権を設定する浮動担保の方法があります。
どちらの場合でも、設定後30日以内にROCに対して登記手続きを行わなければなりません。また、担保登録簿を作成して、証拠文書の写しと共に会社の登録住所地に保管しなければなりません。
4つの資金調達方法をお伝えしましたが、やはり一番有効なのは増資手続きになります。使用目的を明確にして、一番デメリットが少ない方法を選択することを望ましいと思います。
以上