ただいま、チェンナイにおります。
1月、デリーは、気温3度まで下がり、吐く息も白くなるくらい寒さが厳しくなります。一方、チェンナイは、最低気温20度、最高気温30度前後で、今の季節が一番すごしやすい季節です。
ここチェンナイでは、製造関係の会社の進出が、ますます増えてきております。
今回は、インドでの土地取得について。
インドで、土地を取得する場合には、大きく分けると、
(1)州政府から購入するケース
(2)私企業などのPrivate Sector から購入するケース
があります。
インドにおいては、土地自体の登記制度が日本のようにしっかりしていないため、取得前に、売手が真の地権者であるかを、確認しておくことが必要になります。測量、工場建設段階の際に、別の地権者と名乗る者が表れ、当該土地の権利主張をしてくることが多くあります。
そういった事態に備えるため、土地の取得前には、当該土地のリーガルデューデリジェンスを行っておく必要があります。
リーガルデューデリジェンスでは、当該土地の売買契約書などを一つずつ、過去30-60年ほどを辿り、リスクを発見していきます。抵当権も同様に調べていきます。
リーガルデューデリジェンスでリスクが発見された場合、最悪、契約を見送る必要あります。下記が大まかな土地取得手続きの流れとなります。
1、Valuation( 土地の評価)
2、Leagal DD
3、Land Survery(測量、地質調査など)
4、Negotiation (価格と、条件の決定)
5、Sales Deedの締結
6、Registration (契約書の登記)
7、Tranfer Titles (必要な機関への届け出)
8、Possession of property
また、売買契約でなく、99年のリースという形で契約されることも多くなります。
以上
大沼