皆さん、こんにちは。3月よりムンバイオフィスに赴任致します渡部です。
さて、インドの有名な英字紙「タイムズ・オブ・インディア」の1面に「夢のアイフォーンが5,056ルピー(93ドル)で手に入れられます」と宣伝していました。インドでは、今、スマートフォンの人気が高く、Galaxyで有名なサムスンとiPhoneのアップルが有名です。実際の市場調査によりますと、昨年10~12月期におけるアップルのシェアは5%で、サムスンは40%と出ています。さて、この差は何が原因でしょうか。
価格においても、サムスンの方が安く販売されているので、同等の性能ならば、賃金の低いインド人だけでなく、日本人からでも安いサムスンを買うことは納得できます。
この差の答えはビジネス構造の差です。インドでは外資規制が存在し、小売業を営むには、インド現地で30%のパーツをインド現地もしくはインド法人から調達しなければならないのです。そのため、インドではエレクトロニクス産業がまだ発達していないため、パーツを調達するためには、多くの中間業者を通じなければなりません。また、インドでは電子商取引の外資規制が存在し、小売取引には従事してはなりません。そのため、自社直営のアップルストアでアイフォンを販売できず、価格で負けてしまっているのです。
アップルのインド戦略は、利息が付かない割賦購入できる仕組みをつくり、販売を巻き返すことを試みていますが、果たしてどこまで伸ばすことができるのか、注目であるのと同時に、日本企業にも頑張ってもらいたい。
以上
↓クリックにご協力お願い致します↓