インドでビジネスマナー講座その6

皆さんこんにちは。グルガオンオフィスの中道です。

前回のビジネスマナーは名刺交換についてお話ししました。今回は社内マナーの遅刻管理についてお伝えします。

教育に大切なことは言葉の定義を一致させることです。インド人スタッフにとってそれがインドでは普通だと思っていたり、自分の中ではルール違反をしている意識がなければ伝えなければなりません。

例えば日系企業で勤めたことがないインド人スタッフの大半は10分の遅刻は遅刻ではないと考えていたら、勤怠管理を自分でさせても10分以内の遅刻を遅刻としてカウントしないかもしれません。また、日本と大きく異なり、渋滞や公共機関自体の遅刻も頻発するので、それを理由に遅れる場合に全く罪悪感を感じていないケースがほとんどです。渋滞が予想される天候を考えたり、絶対に遅れてはいけないミーティング等には早めの出発を心がける等は日系企業に勤める上で当たり前のルールであることを日々伝えなければなりません。1分とはいえ遅刻は遅刻。遅刻をしたら、それなりのペナルティを設け、どうしたら遅刻しないか、遅刻するにしても連絡を事前にしたりするなどして仕事に支障をきたさない工夫が大切です。

ただ、このような注意を管理職ポジションのインド人からさせるためには部下にやって見せなければなりません。非常に時間はかかりますが、彼らの労働時間にお金を払っていることを意識させ、ゆくゆく自分の部署の売上や経費の管理意識を持たせる第一歩に繋げます。そうすると就業時間の時間の使い方にイメージが出てきます。営業ならば、訪問数、受注数、クレーム数など様々な数字とどの仕事にどれだけの時間を費やしているか。製造ならば、どの仕事をどのくらいの時間をかけてやっているのか、それは自分たちの目標生産数と見合っているか。滞っているのかむしろ待ちなのか、人のバランスや責任範囲を広げる一つのものさしになるでしょう。極端な話をすれば横にストップウォッチをおいてひとつひとつ計り、生産性のある時間とそうでない時間を考えさせたり、トイレやランチ時間を過ぎてのなんとなく自由な時間にも制限を持たせるなど工夫が必要でしょう。

こちらの期待は伝えなければなかなか伝わらないものです。先程時間管理の徹底の話をしましたが、全てを定量化できるとは限りません。会社としての定性目標も合わせて達成するような教育も心がけるとよいでしょう。

以上

↓クリックにご協力お願い致します↓

人気ブログランキングへ

関連記事

ページ上部へ戻る