インド・グルガオン駐在員の豊田です。
今回は、インドで主流の会計ソフトついてお話ししたいと思います。
企業の海外進出に伴って、経営資源を瞬時・的確に把握し、自社のコア・コンピタンスに集中投資する事は、非常に重要な戦略です。これを情報システム側から支援しようとするソフトウェアがERP(Enterprise Resource Planning)と呼ばれるものです。日本では、統合型業務ソフトウェアパッケージと呼ばれることが多いようです。
従来、企業活動を管理するソフトウェアは販売・購買・生産・物流・財務・会計など、職能に基づいてそれぞれのソフトウェアが独立して開発・導入・運用が図られてきました。ERPでは、この職能に基づく分類ではなく、企業活動全体の効率的運用を目指し、販売・購買・生産・物流・財務・会計などの職能を一括して管理することが可能です。
インドにおいては、Tally というソフトウェアが財務会計処理を行うソフトウェアとしては、主流となっており多くの日系企業においてもTally を使用している状況が見受けられます。その他、SAP社のSAPR3、オラクル、Microsoft社 のNavision などが、インドに進出している日系企業で、好んで使用されているようです。
これらの製品を選択するときは、インドローカルの会計制度・税制に適用していることが当然ながら求められます。その他、親会社との連結作業の負担軽減、原価計算を含む管理会計に対応しているか否か、製品価格などを比較検討し、会社の状況(規模、年数)に応じて適切なものを選択することが必須です。
また、インドにはこれらのソフトウェアを取り扱う販売店が多数ありますが、アフターケアの充実度合いは販売店により大きく異なります。初期導入サポートはもちろんの事、法改正、バージョンアップへの対応など、事前に販売店に問い合わせその対応レベルを確認することも非常に重要です。
Tokyo Consulting Firm (India)
グルガオン駐在員
豊田 英孝
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