皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。
さて、今回のテーマは「マネジメントの育成」です。
ドラッカーは、企業のマネジメント育成について、以下のようにその著書で述べています。
マネジメントの育成について、『すでに社会は、「どれだけの教育ある者を扶養できるか」から、「どれだけの教育のない者を扶養できるか」へと問題の焦点を移している。こうしてマネジメント教育は、企業が社会に対して果たすべき責任を果たすためにも必要とされている。もし企業にその力がなくなれば、社会は放置しない。なぜならば、組織、特に大企業が継続して成果をあげていくことが、社会にとっては死活的に重大だからである。社会は、企業という富を生み出す機関が、有能なマネジメントの欠落のために危機に瀕することを許さないし、その余裕もない。』
有能なマネジメントを持たない企業であれば、世界最強と謳われた企業でさえも容易に社会から消滅させられることから、企業は社会の歯車として存在させられているにすぎないということなのでしょう。
しかし、一方では、最弱最小であっても、社会や経済に直接の影響を与えているのであり、そのマネジメントの育成という責任は変わらないとも考えることができます。
ドラッカーは、マネジメントは「機関(Orgarn)」であるとしており、組織や社会の「器官」と訳すこともできます。人であれば心臓であり肺や肝臓でありうるのです。このマネジメントの定義こそ、マネジメントの育成という企業の仕事に非常に大きな重要な意味を与えています。
澤柳 匠