従業員給付~退職後給付について

会計

皆様、こんにちは、カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は従業員給付~退職後給付について例題を用いてご説明いたします。

 

退職後給付は、従業員が退職した後に支払われる給付のことをいいますが、その給付方法には二種類の方法があります。

 

1.確定拠出制度

この方法によれば、企業はあらかじめ定められた掛金についてのみ債務を負うため、企業は投資によるリスク等を負担することはありません。実質的に給付を受け取る従業員が数理計算上のリスクと投資リスクを負担することになります。

 

2.確定給付制度

この方法によれば、企業はあらかじめ定められた一定の給付を従業員に行うために、一定の掛金を給付した上に、不足額が生じた場合は、追加の債務を負担しなければなりません。このように数理計算上のリスクと投資リスクは企業が負担しなければならない給付制度を、確定給付制度といいます

 

確定拠出制度の場合、会計処理は、毎月同額の金額を費用化するのみの処理であり、その他のリスクを考慮する必要はないので、単純な処理となります。

 

確定給付制度の場合、掛金の拠出の他、その他のリスクを考慮した会計処理になりますので、複雑になります。次回確定給付制度を採用した場合の退職後給付の会計処理についてご説明いたします。

 

今週は以上です。

会計処理で不明点等ございましたら kumagai.keisuke@tokyoconsultinggroup.com

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