皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は投資不動産についてご説明させていただきたいと思います。
投資不動産とは、賃貸料や値上がり益を目的として、所有者もしくはファイナンス・リースの借手が保有している不動産のことを指します。
このような不動産を所有している場合、その不動産にかかる処理は、通常の固定資産にかかる仕訳とは異なる処理を行う必要があります。
投資不動産に関しても、通常の固定資産と同様、IFRS上、公正価値評価モデルか原価評価モデルを選択しなければなりません。
★公正価値評価モデルの場合
会計期末ごとに公正価値を評価しなおす必要があります。前期末との公正価値評価の差額は当期の損益に含めることになります。減価償却や減損の検討を行う必要はありません。
★原価モデルの場合
原価モデルを選択した場合、固定資産と同様に減価償却を行うことになり、減損の検討も行う必要があります。また原価モデルを選択した場合であっても、公正価値の情報を毎期注記しなければなりません。
今週は以上です。
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