カンボジア2026年の最低賃金を月額210ドルに決定

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皆さん、こんにちは!
東京コンサルティンググループカンボジア拠点の松木 祐里香です!

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

さて、今回は「カンボジアの2026年最低賃金」についてお話していこうと思います。

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【カンボジア2026年の最低賃金を月額210ドルに決定】

 2025年10月、カンボジア労働・職業訓練省は、2026年の全国最低賃金を月額210ドル(試用期間中は208ドル)とする省令第214号を発表しました。現行水準の208ドルからわずか2ドルの引き上げにとどまり、2026年1月1日から適用されます。

 

◆ 賃金設定の経緯と背景

最低賃金の見直しは、毎年夏から9月にかけて、労働者代表・雇用者代表・政府の三者で構成される最低賃金諮問委員会で協議されます。今年は、労働者側が232ドルを要求。対して雇用者側は、世界的な貿易摩擦や米国の関税政策によるコスト高などを理由に慎重な姿勢を維持しました。最終的には208ドル据え置き案に、首相の判断で「+2ドル」の上乗せがなされ、210ドルで妥結しています。

カンボジアの210ドルは近隣国と比べてまだ低水準です。たとえばタイの主要工業地帯では日額約12ドル(※月26日換算で約312ドル)という報酬水準もみられ、日本企業がコスト削減先としてカンボジアを選ぶ理由の一つでした。しかし、今回の改定幅はわずかで、対タイ競争力の差は引き続き残るとされています。

以上、今週もお読みいただきありがとうございました!

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株式会社東京コンサルティングファーム  カンボジア拠点
松木 祐里香


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