こんにちは。
今週も引き続き、ブラジルの会計の基礎についてお伝えいたします。
今回は損益計算書(Demonstração do resultado do exercício [DRE]) をみていきます。
はじめに、日本の損益計算書はどんな形式のものなのか、というお話をいたします。
損益計算書とは、一言で言いますと、会社の成績表、です。ある1年間において、どのくらい収益(売上)を得て、費用が発生し、利益を残したのか、ということを示したものです。
勘定科目については、下記が一般的なものとなります。
今回は分かり易くするため、簡単に数字も入れ、また簡単に色分けもしております。
- 売上高 1,000
- 売上原価 100
- 売上総利益額 900
- 販売費及び一般管理費 700
- 営業利益 200
- 営業外収益 20
- 営業外費用 70
- 経常利益 150
- 特別利益 50
- 特別損失 100
- 税引前当期純利益 100
- 法人税等 40
- 当期純利益 60
では、実際にブラジルのケースを見ていきましょう。
今回はClaroの公開データは使わず、架空の会社の損益計算書を作成してみましたので、下記を確認いただけますと幸いです。
業種や会社規模に応じて、税金の%は変わっていきます。そのため今回はあくまでも一例と捉えていただけると幸いです。
なお、今回はサービス業を事例としておりますが、通常の管理会計上売上原価に含まれる、外注費などは管理関連に付随する費用に含めてしまっております。
また、ブラジルは、税務を軸とした会計の意味合いが強く、上記のように、損益計算書をパッと見ただけでは、管理会計としての要素はあまりないため、管理会計上の管理は別途、連結パッケージ(フォーマット)を用いるなどして別途管理を行う必要が出てきます。
次回は、損益計算書の詳細を見ていきましょう。
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株式会社東京コンサルティングファーム・ブラジル拠点
田村彩紀
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