NBR(National Board of Revenue:内国歳入局)について

税務

バングラデシュにも日本でいうところの税務署が存在します。これはNBR(National Board of Revenue)と呼ばれます。このNBRに多くの役職が存在し、それぞれの分担が割り振られています。
 

日々税務の対応をしていると、「DCT」という言葉が税務署担当員という意味合いで使用されますが、これはDeputy Commissioner of Taxesの略語となります。DCTは税務署の中でも末端の担当員となり、日々多くの企業をモニタリングしています。通常は、税務申告について大半のケースがDCTで対応されることになりますが、最近では税務について特に注視され、DCTの上のAdditional Commissioner of TaxesもしくはJoint Commissioner of Taxesにおいても審査を受けるケースが多くなっています。

 

 近年までは、所得税法(ITO:Income Tax Ordinance)が存在するにもかかわらず、法の基準ではなく、DCT担当官の個人の裁量で曖昧な処理で済まされてしまっているケースが多かったですが、税務署の中でも審査基準が上がったことで、法に則った対応が今後強く要求されていきそうです。

 

(以上)

 

 

Tokyo Consulting Firm Limited

渡邊 忠興

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