ベトナムの最低賃金

労務

皆さん、こんにちは。
ベトナム、ハノイの黒木でございます。

今回は就業規則の内容について取り扱います。

就業規則には下記の項目を記載しなければなりません。
1 勤務時間、休憩時間
2 職場秩序
3 労働安全、労働衛生
4 機密情報、知的所有権の保護
5 労働規律違反に対する懲戒処分、物的賠償責任

以下、具体的な記載内容となります。
[勤務時間、休憩時間]…①
日および週の労働時間、週労働日数、時間外労働に関する条項。
休憩開始時間および終了時間、週休、年休、祝日、私用休暇、無給休暇。

[職場秩序]…②
業務範囲、業務時間中の外出、ビジネスマナー、服装、雇用者指示の遵守規定(労働災害や職業病が発生する明白なリスクがある場合や、労働者の生命・健康に重大な危機がある場合を除く)

[労働安全、労働衛生]…③
労働安全・労働衛生の把握・保証・基準遵守、労働災害・職業病の予防対策の遵守、内規、個人を保護する設備の保証責任、職場消毒殺菌責任の責任

[機密情報、知的所有権の保護]…④
保護されるべき財産・資料、技術機密、ビジネス機密、知的所有権。

[労働規律違反に対する懲戒処分、物的賠償責任]…⑤
違反行為・違反度合いに応じた懲戒処分と賠償責任

就業規則は日本語や英語で作成することができますが、ベトナム語での作成も必須となっており、ベトナム語の内容が優先されます

弊社では、会計、税務、法務、人事労務等様々な領域から、進出・運用のサポートをしております。
ご質問ご要望等ありましたら、お気軽にご連絡ください。皆さん、こんにちは。
ベトナム、ハノイの黒木でございます。

11月16日付けの政令157号(157/2018/ND-CP)の定めの通り、最低賃金が2019年1月1日から月額平均5.3%引き上げられました。最低賃金は4地域ごとに決定されていて、下記が直近3年間の推移です。

 

2017年最低賃金/上昇率

2018年最低賃金/上昇率

2019年最低賃金/上昇率

第1地域

3,750,0007.1%増)

3,980,0006.1%増)

4,180,0005.0%増)

第2地域

3,320,0007.1%増)

3,530,0006.3%増)

3,710,0005.1%増)

第3地域

2,900,0007.4%増)

3,090,0006.6%増)

3,250,0004.5%増)

第4地域

2,580,0007.5%増)

2,760,0007.0%増)

2,920,0005.8%増)

※下記、地域1-4の該当地域です。詳しくは政令157号に定められています。
地域1:ハノイ市、ハイフォン市、ホーチミン市、ドンナイ省、ビンズオン省等
地域2:ダナン市、バクニン省、フンイェン省、カントー市等
地域3:ハナム省等
地域4:地域1-3以外

2010

2011

2012

2013

2014

10.0%

12.9%

30.2%

17.4%

15.2%

2015

2016

2017

2018

2019

14.2%

12.4%

7.3%

6.5%

5.3%

また、上記は10年間の最低賃金上昇率の推移です。
2012年に30.2%の急激な上昇を含め、2016年までは前年比10%以上の上昇となっていましたが、2017年以降10%を下回り、2019年は5%近くに落ち着きました。

弊社では、会計、税務、法務、人事労務等様々な領域から、進出・運用のサポートをしております。
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東京コンサルティングファーム

ベトナム ハノイ

黒木 優志

E-Mail: kuroki.yushi@tokyoconsultinggroup.com

 

 

 

 

 

 

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