こんにちは。ベトナム駐在員の嶋です。 先週に引き続き、ダナンについて、ブログを書かせて頂きたいと思います。今回はダナンの投資環境について少しみていきたいと思います。
ダナンでは、外資の中で、日系企業が最も数が多く、ついで、韓国企業が40社ほどと言われています。また縫製業を除くと、ダナンの製造業のほとんど日系企業となります。
2006年のマブチモーターの進出を契機に日系企業の進出が増えており、他には、釣り具の大和精工、ヘッドフォンのフォスター電機などが進出済みです。2012年は、9社、2013年上半期は、3社の日系企業の進出があったと聞いています。
日系製造業の多くが工業団地に入り、ダナン市内には、ダナン工業団地、ホアカイン工業団地、ホアカム工業団地、リエンチエウ工業団地、産業漁業トクアン工業団地があります。
また、近年では、製造業のみならず、日系IT企業の進出も活発です。ダナンには二つのITハイテクパークがあり、多くの日系企業もそれらITパーク内にオフィスを構えています。
下記にダナン進出の魅力及び課題を簡単にまとめました。
①ハノイ・ホーチミンと比べ、人件費が安く、人が集まり易い(ワーカーの人件費は、ハノイ・ホーチミンより、2,3割安い)。
②物価、駐在員の生活コストが安い(オフィス・アパートがハノイ・ホーチミンの半分ほど)
③街がコンパクトであり、空港、港、工業団地、居住区へのアクセスが容易であり、また渋滞もしない
④ハノイ・ホーチミンと比較し、行政手続きがクリーン・スピーディーで、賄賂もあまりない。
⑤日本語学習者が増えており、日本語人材の採用には困らない(ただし、ビジネスレベルの日本語人材は極めて少ない)。
⑥IT人材供給に余裕があり、給与もハノイ・ホーチミンよりかなり安い(ハノイ・ホーチミンはIT人材の確保が困難で給与水準がかなり高くなっています)。
【ダナンへの進出の課題】
① 製造業の場合、現地で部材調達が困難であり、労働集約的な産業でない限り、結果として、製造コストが割高になる
②輸出入が必要な業種は、船便が少なく、輸送コストが割高となり、かつ日数がかかる
(ハノイ・ホーチミン-日本の船便が1週間から10日であることに対し、ダナン-日本間は、2週間)。
④ 日本-ダナン間の直行便・日本人学校がなく、また、外国人向けの病院、娯楽なども少ない
あくまで一般論となり、魅力・課題は各企業様、各業種によって、異なりますが、魅力と課題を十分に精査した上で進出を検討する必要があります。
日系企業も入居するダナンソフトウェアパーク(右側のビル)
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