【トルコ編】進行中の原子力発電所建設プロジェクト

こんにちは。
東京コンサルティンググループトルコ支社の吉田瞬です。

前回のブログではトルコの医療サービスの現状についてお伝えしました。
今週のブログでは2020年2月現在、トルコ国内で進められている2つの原子力発電所建設プロジェクトについてお話させて頂きます。

 

1, アックユ原子力発電所

2010年にトルコ・ロシア間で締結された政府間協力協定(IGA)に基づき、ロシア国営原子力企業ロスアトム社によって国内初の原子力発電設備となるアックユ発電所の建設プロジェクトが進められています。

2018年4月より1号機の建設が着工しており、2023年の運転開始が予定されています。
昨年12月には、ロスアトム社が同発電所をトルコの送電グリッドと接続するための契約をトルコ国営送電会社(TEIAS)と締結したことが発表されました。
これにより、今後は発電所としての配電体制の構築に向けた全面的な作業が開始されます。

2, シノップ原子力発電所

2013年5月、安倍首相とエルドアン首相(当時)と会談で、黒海沿岸のシノップに建設予定の原子力発電所の優先交渉権を日本が獲得し、三菱重工業や伊藤忠商事などが参画していた国際企業連合による受注が内定していました。
しかしながら、三菱重工業により提出された建設事前調査の結果は、安全対策費の高騰などにより総事業費が当初予定の2倍以上に膨らむ可能性があるなど、トルコ政府の期待に沿うものではなかった為、2020年1月現在、トルコ政府は建設パートナー(サプライヤー)の再選定を行っています。

 

今週は以上となります。
トルコへの進出、トルコにおけるビジネスの展開に関して無料相談も行っておりますので、上記内容以外にもご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

参考資料

・JAIF 一般社団法人 原子力産業協会
原子力産業新聞 記事
*トルコで建設中のアックユ原子力発電所、国内送電網との接続契約締結
*トルコのエネルギー相、シノップ原子力発電所建設計画で他のサプライヤーを検討中

 

東京コンサルティングファーム・トルコ拠点
吉田瞬

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報を基に、細心の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び弊社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Private Limited, Tokyo Consulting Firm Human Resources Private Limited)は、一切の責任を負うことはありませんので、ご了承ください。

関連記事

ページ上部へ戻る