タイへの投資ついて

みなさん、こんにちは。東京コンサルティングファーム、タイオフィスの長澤です。

今週は、タイの投資環境について改めて考えてみました。

 

 タイへの投資の理由として主に1.バンコクを中心とした都市人口とその消費の伸びによるマーケット、市場としての魅力、2.安い労働力と自動車産業を中心とした産業集積を活かした生産拠点としての魅力、という2つを挙げるケースが多くあります。

 では、具体的に1.と2.についての現状を見てみましょう。

 1.バンコクを中心とした都市人口とその消費の伸びによるマーケット、市場としての魅力

 

出所:JETRO 基礎的経済指標

 

 約7,000万人の人口であるタイの名目GDPは約3,650億ドルです。これは大阪府のGDPとほぼ等しい大きさです。一つの国としてのGDPはまだまだですが、近年は政治による混乱や洪水による被害のあった年を除くと5-6%ほどで成長が続いており、今後も拡大が見込まれます。また、特徴としてバンコクに消費が集中している、ということもいえます。

 

出所:JETRO 基礎的経済指標


 このグラフをご覧頂くとわかるように、タイの一人あたりGDPは約5,700ドルです。ですが、バンコクに限ると、約13,000ドルであると言われており、都市部に富裕層、中間層のマーケットがあることがわかります。

 

2.安い労働力と自動車産業を中心とした産業集積を活かした生産拠点としての魅力

 

出所:ジェトロ

 

 一方で、賃金を他国と比較してみると、非常に安価な労働力であることがわかるかと思います。ただし、2013年より平均賃金がバンコク周辺では約15,000バーツとなっていますので、留意が必要です。

 

出所:労働生産性の国際比較2011年版(日本生産性本部)

 

 また、労働力の活用という意味では、賃金の単純な比較だけでなく、労働生産性も考慮して比較する必要があります。上記のグラフをご覧頂くと、特にアジア諸国の中で比較した際に、賃金の安さと労働生産性のバランスでタイが優位であることがわかるかと思います。

 

 このように、市場としても生産拠点としても魅力のあるタイですので、今後も日本からの継続的な投資が続くものと考えられます。現在はデモの影響もあり、投資減速の報道もみられますが、今後もASEANにおける重要な拠点としての位置付けは変わらないものと思います。政治的な混乱は早期に収束、解決されることを願っております。

 

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地図

<大阪>

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以上

東京コンサルティングファーム

長澤 直毅

 

 

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