従業員への賞与について

 

従業員への賞与支給について、タイでは主に12月に支給する会社が多いですが、タイの旧正月であるソンクラン前に支給するケースや、年に2回(6月と12月)支給するケースもございます。

2017年度の全業界平均賞与額は、2.6ヵ月となっており、最大賞与額は、電機業界、自動車業界でそれぞれ7.6ヵ月分となっております。

 

賞与算定方法は固定型、変動型、固定変動型の3通りがありますが、企業の業績と従業員の評価に応じて支給する変動型が多いかと思います。しかし、従業員評価の面では、管理側の評価と従業員自身の評価に大きな差があり、決定した賞与額に不満を持つケースもあるため、役職定義や等級基準が明確にすることや、定期的な個別面談等を通し、評価の差を縮める必要があります。なお、従業員数が10名程の小規模企業の場合は、固定型が一般的です。

 

賞与の支給対象者については、労働法で明確に定められていないため、会社側で設定が可能です。勤続年数が半年以上または1年以上の従業員を対象とするケースが一般的かと思います。また、賞与支給対象日に会社に在籍していない従業員に対しては、会社が就業規則等に、支給する旨の文言がない限り、支給は不要となっております。(最高裁判所の判決872/2556)

 

以上

東京コンサルティングファーム

植村 寛子

 

 

 

 

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報を基に、細心の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び弊社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co.,Ltd.)は、一切の責任を負うことはありませんので、ご了承くださいませ。

関連記事

タイ不動産事業に関して

みなし労働及びフレックスタイムについて

運営会社HPはこちら

2019-10-23

東京コンサルティンググループ

カテゴリー

↓チャンネル登録↓

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

456人の購読者に加わりましょう
ページ上部へ戻る