自動化

投資環境・経済

こんにちは、シンガポール駐在員の和久井です。

シンガポール人の雇用が発生する場合には雇用主は毎月CPFを非雇用主から拠出します。また雇用主も一部CPFを負担し、合計額が本人のCPF口座へ貯蓄されていきます。この毎月発生する支払いは、もちろん雇用側の責任となるので会社はその納付をCPF Boardへ行うのですが、支払い方法はGIROという自動引き落としが可能であるのと、電子申告が認められています。以前PICスキームについて書かせて頂きましたとおり、企業の業務システム化および効率化の向上に対して政府は積極的に援助しており、一定の優遇税制が受けられる制度があります。通常であれば、紙ベース上での申告という従来のマニュアル式方法から、より短時間かつ正確に業務を遂行するとしてシンガポール国全体で電子化を積極的に取り入れています。最先端技術を導入することで作業が簡素化されただけでなく、従業員の負担や申告者の提出の遅れを減らす対策として、提出期限の寸前まで営業時間に関わらず提出は可能となります。

会社は指定する銀行口座のGIRO自動口座引き落としの申請を最初に行わなければなりませんが、これは初回のみで、以降従業員が増減してもその後の手続きはありません。何十人もの従業員を抱える企業にとってネット上で申告できることは遥かに手間が省けるため導入するのは遥かにメリットが多いです。負担軽減にもなり納付の遅延も防げます。この他、個人年次申告やその他税務申告手続きもIRASでは電子申告を推進しており、電子版を利用する方に対して提出期限の延長を提供したりするので是非積極的に取り入れていくのが賢明といえるかと思います。

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