通勤無料化

投資環境・経済

こんにちは、シンガポール駐在員の和久井です。

まもなく6月末よりシンガポールの交通整備として早朝7時半までの電車賃が市外から市内へ通勤する場合、電車賃が無料になります。これは通勤ラッシュに当たる8時前後の通勤者を減らす目的で試験的に実施が開始されます。日本ではラッシュでも常に込むところは込みます。但しホームに人で埋め尽くされても1、2本目で乗車が可能なはずです。ところがシンガポールの場合、乗車する人は入り口付近で固まってしまい、中央の方に隙間があったとしても押されることを嫌い、また下車することを考えてか、なかなか奥まで詰めれず、ホームで待機しても乗れないということが起こります。

日本では震災の後に電力節電として夏の通勤時間を1時間早めるといった対策を行ってましたが、今回は無料化とだけあって電車賃の負担は結局どこがするかといいますと、政府は今回の無料化に当たり10 million SGDおよそ円にして7億5千万近くの予算を組んでおり、大きな負担となります。一部割引ではなく完全無料化というのが大胆な対策ではありますが、効果が現れるかどうか、また早朝に出勤することに企業が協力をしないと、従業員が早く出勤しても意味がなくなるため、個人、法人共に理解を得なければ効果は期待できないのかと思う点があります。ましてやシンガポール人の交通費は自己負担の場合が多く、日本の様に会社が負担することは多くはありません。ですので、個人の出費を減らすとして、自ら7時半までに電車を利用する習慣をつけるといった個人プレーとなります。

1年間の実地が予定されますが、果たして通勤がスムーズになるか私も実際に比べて確かめてみたいと思います。

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以上

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