2018年税制改正(TRAIN)-Estate Tax-

税務

こんにちは、フィリピン駐在員の大橋です。

                   

今週のブログは、2018年に施行された税制改正(TRAIN)についてお話しします。

 

今回は、Estate Tax(相続税)の変更点をまとめました。

 

TRAIN施行前は、相続額に対して5%~20%までの累進課税で相続税額の設定がされていましたが、

TRAIN施行後は、相続額に対して、一律フラットレートの6%への変更になりました。

 

その他、具体的な変更点は以下の通りとなります。

 

・Exemptionの控除額20万ペソの廃止

・Family Homeの控除額が、100万ペソ→10万ペソへ減額

・Standard Deductionの控除額が、100万ペソ→500万ペソへ増額

・その他控除(Medical,Funeral,Judical)の廃止

・死後から2ヵ月以内の死亡通知書の廃止

・相続税申告期限は、死後6カ月→1年への延長

・相続税の納税は申告時(死後6カ月)→申告期限(死後1年)から2年以内

・納税前の相続金の引出し限度額は、2万ペソ→6%の最終源泉徴収税を条件に無制限

 

まとめると、相続税については、所得税や贈与税同様に概ね減税され、また税額計算や申告方法が簡便化された傾向にあります。

最後に、昨年9月より弊社フィリピン本の第2版が、出版されました。

上記のようなフィリピンへの進出実務を最新の情報にアップデートすると共に、弊社フィリピン拠点における6年間のコンサルティング実務の経験を盛り込んでまとめ直したものとなります。

 

中でも本著はフィリピンの基本的な投資環境から、設立、法務、税務、会計、労務、M&Aに至るまでフィリピンでのビジネス展開に必須な情報を網羅的に収録していますので、

是非、本屋又は弊社宛にお問合せ頂き、手に取っていただけますと幸いです。

 

今週もどうぞよろしくお願い致します。

 

 

関連記事

ページ上部へ戻る