二流の戦略と一流の実行力 Part.2

経営

こんにちは、フィリピン駐在員の大橋です。

今週のブログは、前回の続きで経営のお話しをしたいと思います。

【二流の戦略と一流の実行力】

私が今まで日本とフィリピンでの経営コンサルティングをしていく中で、企業が抱える問題は、大きく2つに集約されると思います。

・正しい戦略があるか

・戦略に沿った迅速かつ徹底的に実行出来ているか

なぜなら、成果を出せるかは、この二つの要素で決まるからです。

そして、この要素を決めるのが、リーダーの迅速な意思決定にあります。

では、素早い意思決定をする上でのポイントは、何でしょうか。

それは・・・「考えるな!!!」です。

決断を迫られてから、情報を集めて考えるのでは遅いのです。

じっくり考えたほうが正しい答えを導けるという人がいますが、それは決断が遅い人の言い訳です。

長く考えなければならないのは、日頃から考えずに仕事をしていないからでしょう。

さらに、時間をかけて情報収集すれば、判断の精度が高まるというのも嘘です。

時間をかけたところで、情報が集まる保証はありませんし、仮に集まっても、それが正しい情報なのかもわかりません。

では、正しい情報とは何か。

それは、商品・サービスを受けた顧客の声と売上・利益という数字に現れます。

実行した結果、顧客から満足の声を聴き、売上・利益が伸びてはじめて「あの情報が正しかった」とわかるのです。

なので、私は売上・利益といった数値は、価値の測定道具と定義しています。

まとめると、リーダーには、考えながら行動するという習慣が必要であり、

リーダーにとって最大のムダが、決断の先延ばしです。

さらに私は、これが人生をより良く生きる上でも大切な考え方だと思います。

なので、フィリピンスタッフ達も朝研修として毎朝1時間を投資し、思考法を教化しています。

私達の人生にとって最も貴重な資源は、時間です。

判断するスキルが低い人は、どんなに時間をかけてもそれ以上の判断は下せません。

今決めても、明日決めても同じ答えになります。

なぜなら判断力の向上には、多くの知恵が必要になります。

そして、その知恵を身に付けるためには、その分多くの失敗を経験することです。

また、知恵を身に付けるだけでなく、知恵を借りるという視点も大切です。

他社での成功事例や上司のやり方を真似すること、戦略における考え方・実行のやり方という質の高いメソッドの転換を図ることができます。

即断即決して失敗をしながら、多くの経験を積むことで判断力というのは磨かれます。

失敗したらトライ&エラーを繰り返えせばいいのです。

結果として、社員一人ひとりが恐れず挑戦する文化を持った組織こそ、持続的な成長を遂げるのでしょう。

まずは、二流の戦略と一流の実行力のあるリーダー、そして組織を目指しましょう。

私自身も2018年、沢山のチャレンジをし、組織に変革を起こし、更なる飛躍の年にしたいと思います。

また、昨年9月より弊社フィリピン本の第2版が、出版されました。

上記のようなフィリピンへの進出実務を最新の情報にアップデートすると共に、弊社フィリピン拠点における6年間のコンサルティング実務の経験を盛り込んでまとめ直したものとなります。

中でも本著はフィリピンの基本的な投資環境から、設立、法務、税務、会計、労務、M&Aに至るまでフィリピンでのビジネス展開に必須な情報を網羅的に収録していますので、

是非、本屋又は弊社宛にお問合せ頂き、手に取っていただけますと幸いです。

今週もどうぞよろしくお願い致します。

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