フィリピンのインフラ黄金期

東京コンサルティングファームフィリピン・セブ支店長の日比野です。今回は国家経済開発庁(NEDA)によるインフラ事業の承認についてです。

 

2016年ドゥテルテ政権が始まって以来「フィリピンのインフラの黄金期」にするという声明のもと、多くのインフラ事業が新たに承認されてきました。2017年9月27日には11件ものインフラ事業が承認されました。

 

 

1. Mindanao Railway Project (MRP) Phase 1 Tagum-Davao-Digos Segment

2. Malolos-Clark Railway Project (PNR North 2)

3. Cavite Industrial Area Flood Risk Management Project

4. Clark International Airport (CIA) Expansion Project

5. Education Pathways to Peace in Conflict-Affected Areas of Mindanao (PATHWAYS)

6. Australia Awards and Alumni Engagement Program – Philippines

7. Project Approval and Change in Financing of Chico River Pump Irrigation Project

8. New Communications, Navigation and Surveillance/Air Traffic Management (CNS/ATM) Systems Development Project: 30-Month Loan Validity Extension and Reallocation of Funds

9. New Configuration of the LRT Line 1 North Extension Project – Common Station / Unified Grand Central Station (North Extension Project)

10. Change in Scope, Cost, and Financing Arrangements for the Arterial Road Bypass Project Phase II

11. Change in Financing of the New Centennial Water Source – Kaliwa Dam Project

 

(出典: www.neda.gov.ph)

インフラ事業のうち8件はODA(政府開発援助)およびフィリピン予算法案により資金を受け、総額3,056億ペソの費用が見込まれています。

 

国家経済開発庁(NEDA)のペルニア長官は、ドゥテルテ政権はフィリピン開発計画(2017-2022)を実行に移し、特に都市部の渋滞の改善を含め、フィリピン人が利益を受けられるようにすることを目指していると伝えました。

 

交通網のインフラ整備の遅れが、一部で経済成長の妨げとなっており、長期的な経済発展には欠かせません。ドゥテルテ政権では積極的に外国からの援助を取り付け、一気にインフラ整備を進めています。そのインフラ事業の承認スピードはフィリピン史上にも類を見ることがなく、長期的な成長が見込まれます。一方で大規模なインフラ投資をした以上、大きな経済発展がなければ将来フィリピンは厳しい状況に立たされると考えられます。

 

それでは今週も宜しくお願いいたします。

 

株式会社東京コンサルティングファーム

フィリピン支社 セブ支店 日比野和樹

 

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