永続する企業を作り方 3

会計

こんにちは、フィリピン駐在員の大橋です。

 

今週のブログは、永続する企業を作り方の第3回目となります。

 

前回に続き、利益を作るための予算を立てる際のポイントを考えていきます。

 

前回のポイントであった、「BSから企画する」に続いて、2つ目のポイントは、

 

「逆算して考える」です。

 

BSアプローチから算出した必達すべき利益から逆算して考えることが大切になります。

 

必達すべき利益が決まったら、次にすべきことは固変分解です。

 

固変分解とは、事業活動に発生する費用を大きく2つに分類したものになります。

変動費と固定費の2つです。

 

変動費は、外注費や原材料など売上の増減に伴って変動する費用を言います。

固定費は、家賃や給料など毎月一定にかかる費用を言います。

 

この固変分解をしっかり行うことで、直近の数字から実態に沿った企業の収益性を考えていくことが可能になります。

 

そして、必達すべき利益に昨年の固定費と想定される追加の費用を上乗せすることで、必達すべき粗利益額が出ます。

 

次に、変動費の額を算出することによって、自社のビジネスモデルにおける粗利益率が想定できます。

そして、必達すべき粗利益額に対して粗利益率を割り返すと、必達すべき売上目標を導き出すことができます。

 

これで初めて、根拠のある予算の策定が出来ます。

 

企業は、ここから目標とする売上高の達成が実現可能性の検証や戦略の策定へと進み、予算達成が難しいようであれば、変動費や固定費の見直しを行っていくことが出来ます。

 

このように、BSを企画し、逆算思考で根拠のある予算策定をすることが、永続する企業になるためには必要になってきます。

 

第4回目となる次回は、財務の観点から見る経営を考えてみたいと思います。

 

今週も、どうぞよろしくお願い致します。

以上

 

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