こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。
6月から続いた雨季もようやく終わり、乾季に入ったここマニラでございます。フィリピンは基本的に常夏の国ですが、それでも11月~1月くらいまでは朝方若干冷え込むこともありますので、どなた様も風邪などひかぬようお気を付け下さい。日中は日差しも強くて暑いので、海に行くには最高のシーズンです。
さて、それではフィリピン初級者向けブログ、第15回は現地法人と支店の設立について、メリットとデメリットの比較について書かせて頂きます。
Q. 現地法人と支店のどちらかを設立しようと検討していますが、それぞれのメリットデメリットを教えて下さい。
→よく頂くご質問ですが、以下のようになるかと思います。
【現地法人設立のメリット】
・責任の範囲が親会社に及ばない
・売却をすることができる
【支店設立のメリット】
・居住代理人を1名できれば設立できる(現地法人のように取締役5名、財務役と会社秘書役の選任が不要)
【支店設立のデメリット】
・訴訟等現地の責任が日本本社に及ぶこと
・設立にかかる書類作成が現地法人と比較して煩雑(親会社定款、財務諸表の英語訳、日本側での公証・認証の作成が義務)
・現地法人設立と比較して、1月ほど余計に設立に時間がかかること(書類作成、公証・認証、運転資金の送金手続き等にかかる時間分)
なお、支店は外資100%と同様に扱われるため、外資規制のある業種を行う事はできません。それ以外であれば、法人税の税率も同じですし、PEZA等の優遇を受けることも可能です。
今週も、どうぞ宜しくお願い致します。
以上