マカティにおけるビニール禁止令について

こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

フィリピンは6月より雨期に入っております。この雨季が終わるのは11月頃で、非常に長い期間が雨季になっておりますが、1日中しとしと雨が降るという日本の梅雨とは違い、フィリピンの雨季は1日のうち数時間は定期的に雨が降る、という季節になっております。

この雨が数時間で済めば、多少強く降ろうと問題はないのですが、強い雨が長い時間続いてしまうと治水の悪さから至る所ですぐ冠水してしまうのが、こちらフィリピンでございます。今週は、そんなフィリピンのビジネスの中心地・マカティにおけるビニール禁止令についてお話させて頂きます。

2013年6月20日から、マカティにおいて使い捨てのビニール袋や発泡スチロール製容器等の使用が禁止されました。これはマカティ市によるビニール袋等の使用に関する禁止条例が発効されたからです。この条例は、マカティ市内のスーパーマーケット、レストランを含む飲食店、商業施設、公設市場が対象となっております。また、この条例に違反するとお客さんにビニール袋を渡した店舗やスーパーマーケット側に対し、5000ペソ(約1万2000円)の罰金が発生致します。
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この条例により、市内のマクドナルドなどのファーストフード、スターバックス等の喫茶店では冷たい飲み物を購入してもストローがもらえなくなり、スーパーで買い物をしてもビニール袋ではなく、2重にした紙袋に詰められるので、持ち帰るのが大変な状況になっております。紙袋は取手がないので2つ以上だと持ちづらく、また雨季なので雨に濡れるとすぐに破れてしまうという不便さがあります。それゆえ、エコバックがないと買い物は不便という状況になっています。

この条例が出された理由として、マカティ市の環境保護当局は、水害の原因として各方面から非難されている排水路が詰まる事態をなくすためには、ビニール袋の削減が不可欠だと述べています。マカティ市が定期的に行っている排水路清掃の際に見つかるゴミのほとんどは、買い物などの際に発生するビニール袋だというのがこの条例が出された理由になっています。

マカティの冠水に悩まされる私達にとっては、もちろん嬉しい水害対策ではありますが、紙袋の不便さには、ついついグチを言ってしまう今日この頃でございます。

今週も、どうぞ宜しくお願い致します。
以上

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