フィリピンQ&A フィリピン人をマネジメントしていく上で気を付ける点について

労務

こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

 

今週のブログはフィリピンのQ&Aについて書かせて頂きます。

 

Q フィリピン人をマネジメントしていく上で気を付けるべき点は何ですか?

 

→上記ご質問を時々頂きます。

私自身うまくマネジメントできているかどうか不明ですし、またまだまだ改善点だらけだと思っていますが、過去の失敗から気を付けている点は以下の通りです。

 

1.人前で叱らない。

人前で叱ると逆効果です。改善が目的なら、個室で関係者だけを呼んで、こっそりと原因追及や改善策の検討をするのがよいと思います。

 

私の失敗談ですが、問題の原因を知りたい一心で「なぜ~?」という質問を繰り返していたところ、質問(詰問?)されたスタッフが人前で恥をかかされたと感じて、泣いてしまったり、またある時は逆上してしまったり、フィリピン人マネージャー同士が取っ組み合い寸前の喧嘩を始めてしまった経験があります。その時は、真摯に私が謝って許してもらいました。

 

半面、いいことがあったら人前でほめてあげると本人はとても喜びます。また、社内の雰囲気も良くなります。このよくできたことを人前でほめてあげる時間は、仕組みとして入れてあげるとよいかと思います。お金がかからずに、従業員満足が上がります。

 

2.計画はゆとりをみる。

十分なゆとりをみて計画を立てて、そのゆとりのあるスケジュールを死ぬ気で守るように管理していくのが大事だと思います。明確な納期、担当者、期待水準を明らかにして、業務は進めてもらう。任せてほったらかすと、99.9%うまくいかないと思います。下手したらその依頼した仕事自体を忘れていると思います。

 

「あの業務大丈夫だよね?」と優しくフォローして、「Sir、当たり前ですよ。いちいちフォローしなくて大丈夫ですよ。」くらい言われて、初めて少し安心していいレベルではないかと個人的には思っています。本当は、このフォロー役をローカススタッフにやってもらえると自分の時間が相当節約できるのだと思います。

 

3.強みを生かす。

2012年赴任当時の私を含めて、大半の日本人は英語が十分にできません。それと同様だと思うのですが、教育環境の違いから、大半のフィリピン人の方は算数や論理的な思考が苦手のようです。

 

私が思うに、

フィリピン人の方の強みは、向上心、挑戦心、家族を守ろうという気持ち、国を良くしていこうという気持ち、陽気さ、皆でイベントを楽しむ能力、人の感情を察する能力、英語能力が強みだと思います。

 

それに対して、私が思うに、

日本人の強みは、論理的思考能力、算数や数学能力、計画を立てる能力が強みだと思います。

 

もちろん個人差はあるので一概には言えませんが、それぞれが互いの強みを尊重し、そしてその強みを最大に生かし合い、また弱みを補い合いながら会社経営が出来れば理想的だと思います。いつも試行錯誤ですが、そんな気持ちで私は2.3年目あたりからやってきました。そうすると、少し自分のなかでマネジメントに対するストレスが減ってきて、フィリピン人の方との関係がましになってきたように思います。

 

4.ローカルスタッフを巻き込んで経営を行う。

ワクワクする目標を共有して皆でその目標の実現に日々向かって仕事する。直面する困難に対しては皆で知恵を出し合い、問題解決のための前向きな意思決定を行い、行動計画を立てて実行して検証する。平均年齢が約23歳のフィリピンと平均年齢が約46歳の日本。情熱やエネルギーのレベルは年齢とは関係ないと思いますが、この点でもそれぞれが異なった強みを持っていると思います。

 

相互理解によって違いを受け入れ、深い信頼関係を作って相乗効果を生み出す。そういうことができる企業が、まだまだ発展中のフィリピン市場において、圧倒的な存在になっていくのではないかと思います。私達はまだまだその道の途中ですが、圧倒的な顧客貢献ができる存在となれるように日々精進しています。

 

会社のゴールデンメンバーを5-6人(日本人、ローカルMGR併せて5-6人)集めて経営会議を開き、ワクワクする目標を作って共有して、目標達成のための行動に移していくということに興味がある企業様は、是非弊社までお問い合わせ下さい。弊社コンサルタントが貴社に革新を起こすお手伝いをさせて頂きます。

 

5.恨まれないこと。

銃社会で警察力も十分ではないフィリピンで、公私ともに気を付けてきたことは恨まれないことでした。本当かどうかいまだによく分かりませんが、ヒットマン(殺し屋)が5,000ペソくらいから雇えるという話は巷で有名かと思います。実際に、数年前に日本人の方が事件に遭ったときにも、警察は十分に動いていなかったと聞きますし、当社の弁護士も証拠を自分で集めて警察に持って行かないと、捜査はされないと言っていました。

 

ということは、恨まれて狙われると命がいくつあっても足りないのではないかと小心の私は思い、柔らかいマネジメントを心掛けてきました。幸い今のところ身の危険を感じるような事件には遭遇していませんが、今後フィリピンでビジネスをされる方も、ある程度は気をつけられたほうがよいのかもしれません。

 

6.英語の勉強

フィリピン人の方とコミュニケーションを図るうえで、英語はボトルネックになりがちです。事実、フィリピン人が英語が堪能であるがゆえに、日本語通訳が不足しているフィリピンでは、駐在員の英語力不足からコミュニケーションの問題が発生し、そこから他の問題を引き起こしていることが散見されます。

 

私は2012年赴任時にTOEIC400点で3年くらいは英語に苦労しました。勉強は何でもそうだと思いますが、毎日15分でも30分でも続けることが一番力になります。

 

英語を効果的に勉強されたいなら、以下のような順序で勉強すると効果的のようです。

※英語の勉強法はノウハウ本がたくさん出ているので、何か1冊読んでみるとよいのかと思います。

1.文法(おすすめは「フォレスト」という本)、単語(まずは基本の1000語から)

2.ダイアローグ1200(リスニング対策になります)

3.ダイアローグ1800(リスニング対策になります)

4.TOEIC予想問題

 

英語力の測定は、毎月マカティ市内で行われているTOEIC英語テストがいいかと思います。※試験会場はエアコン効きすぎて寒いので、長ズボン着用で靴を履いて、ジャケットを持っていくくらいの準備が必要です。

 

1と2をやればTOEIC500点を超えられるレベルになれると思いますので、日常会話や簡単なビジネス英語は対応できるようになると思います。

その上を目指すのであれば、3や4までやればいいと思います。それで、通常の社内の業務レベルであれば、十分な英語力(700点が目安)が身につけられると思います。

 

また、余談ですが英語ができるようになると、世界で英語が話せる17億人の方とビジネスができるようになります。フィリピンで仕事をしながら英語力が磨ければ、これは一つチャンスなのではないでしょうか。

 

長くなりましたが、ここ4年半で得た知恵です。共有させて頂ければ幸いです。

 

今週も、どうぞよろしくお願い致します。

以上

 

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