皆さんこんにちは。
東京コンサルティングファーム、フィリピン・マニラ支店の上原です。
本日はフィリピンにおける会計について書いていこうと思います。
大前提として、フィリピンでは国際財務報告基準(IFRS)を基にしたPFRS(Philippine Financial Reporting Standards)が制定されています。
しかし、その企業の総資産、または総負債の額によって、適用される会計基準に相違がありますので、注意が必要です。
総資産及び総負債が300万ペソ未満
→旧フィリピン会計基準(2004年)、または中小企業向けIFRSに準拠したフィリピン会計基準適用
総資産300万~3億5000万ペソもしくは総負債300万~2憶5000万ペソ
→中小企業向けIFRSに準拠したフィリピン会計基準適用
総資産3億5000万ペソ超もしくは総負債2憶5000万ペソ超、または上場会社
→IFRSに準拠したフィリピン会計基準
資金繰りについて考えない経営者はいないと思いますが、本日は資金繰りに困っている経営者様にちょっとした豆知識をお届けしたいと思います。
セール・リースバック
保有している有形固定資産を売却し、すぐにリース契約を結び使用を続けることを言います。
会計上の細かい仕訳は割愛致しますが、ここでのポイントは:
・当該有形固定資産は帳簿上無くなるが、実質使い続けられること
・売却した際にまとまった資金が手元にはいること
の二点があります。
この場合固定資産売却益は計上されず、繰り延べられ、当該リース資産(元有形固定資産)の減価償却時に認識されるのが通常です。
業種によってはそもそも有形固定資産自体もっていない企業様もいらっしゃるかとは思いますが、製造業や建設業の方は上記方法で資金繰りされる方もいらっしゃるようです。
本日は以上となります。
お読み頂きありがとうございました。
今週もどうぞよろしくお願い致します。
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