BIKについて③

皆様こんにちは。Tokyo Consulting Firm Sdn. Bhd.の谷口です。

本日は前回に引き続き、BIKについて

ご説明させて頂ければと存じます。

 

前回は算式を用いた”Formula Method”についてご説明させて頂きましたので、

今回は”Prescribed Method”についてご説明致します。

 

”Prescribed Method”では、

規定(Public Ruling)上に定められた、各資産に対応する金額を

年間のBIKとして認識します。

 

例えば、今回ご質問を頂いた車の場合であれば、

以下の表をもとに年間のBIKを計上します。

 

新車の購入費用

年間のBIKとして認識される金額

年間のBIKとして認識されるガソリン代

~ RM50,000

1,200

600

RM50,001 ~ RM75,000

2,400

900

RM75,001 ~ RM100,000

3,600

1,200

RM100,001 ~ RM150,000

5,000

1,500

RM150,001 ~ RM200,000

7,000

1,800

RM200,001 ~ RM250,000

9,000

2,100

RM250,001 ~ RM350,000

15,000

2,400

RM350,000 ~ RM500,000

21,250

2,700

RM500,001 ~

25,000

3,000

 

今回の場合は、RM75,500となるので、

年間RM3,600(もしガソリン代も支給されていれば追加でRM1,200)となります。

 

しかし、こちらも以下の条件をいずれか満たす場合には

上記の金額は減額されます。

(a) 与えられて期間が1年未満(使用月数分となります)

(b) 他の従業員とも共有している(共有している人数で按分します)

 

注意点として

いずれの方法を用いて算出するにしても、

一度選択した算出方法を途中から変更することは出来ません。

したがって、算出方法を理解した上で、

どちらの方法をとるかを決める必要があります。

 

以上となります。

 

ご不明な点がございましたら

ご連絡頂ければと存じます。

 

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

東京コンサルティングファーム

谷口 翔悟

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